トリキシィ・ワイス

レジデンス・プログラム

リサーチ・レジデンス・プログラム

更新日:2019.11.29


トリキシィ・ワイス

参加プログラム リサーチ・レジデンス・プログラム
活動拠点ルクセンブルグ
滞在期間
2009年2月 - 2009年3月
滞在目的

人口28万人のルクセンブルグ市から、1200万人の都市・東京に初めて訪れる。新しい文化に直面し、異なるルールを観察したり、日本古来の伝統や新しい伝統について学ぶ。大衆や個人の印象を捉えたり、東京に滞在するアーティストと意見交換する機会を持ちたい。

滞在中の活動

OPEN HOUSE 2008
「 little stories」 展( ルクセンブルク大使館)

出来る限り多くの時間を美術館やギャラリー、コンサート、公園、ショップを訪れたり、昼と夜のアンダーグラウンドなシーンを覗いたり、日本食を食べたり、日本の文化に触れて過ごしたい。そして今回の滞在で経験した出来事をインスタレーションかビデオ作品で表現したい。

[ 活動報告]

トーキョーワンダーサイトでの滞在は「リサーチ・レジデンス・プログラム」によるもので、多くの設備が整った最適の環境で、日本について多方面にリサーチする機会を得た。
今回が私にとって初の日本への旅だったので、興味はとても大きいものだった。 滞在中はブログ(英語)を作り、日記としてではなく、毎日一つのテーマについて短いストーリーを書いた。テーマは人々や自然、傘、食べ物、ノイズ音楽、舞楽、セックスショップ、漫画喫茶、犬、建築などについてなど。
この滞在は、可能な限り東京の文化を見て、生活し、人々に会い、彼らの文化を発見する最高の原動力だった。
花見やアートフェアを経験できる季節に居られたことや、東京のルクセンブルグ大使館で自分の新/旧作品の展覧会を開けたことも、とても幸運であった。

■2つの新しいビデオ作品を制作
「TOKYO」:
街と、私が出会った素晴らしい人々へ送る言葉としての1分間のビデオ。
TWSスタッフに翻訳を手伝ってもらったおかげで、このビデオのなかで私は自分の言葉を日本語で言うことが出来た。
「LITTLE STORIES」:
渋谷駅の地下鉄出口近くで人々の足だけを撮った25分間のビデオ。
このビデオでは多くの見方ができる。1つはその場所での人の多さ。さらに、1つの同じ場所、同じ季節における靴の種類の多さ。ブーツ、サンダル・・・。人々の異なる個性を映し出す東京のストリート・ファッションの驚くべき証拠。そのほか、販売員がメガフォンでその日の安売りを定期的にアナウンスするドラッグ・ストアの前で、流れる足取りと交通渋滞の間で変化するリズム。
滞在中は非常に楽しい経験ができ、たくさんの良いパワーと作品素材を、自宅に持ち帰った。当面は、三島由紀夫「音楽」(映画、1972年制作)にインスパイアされたインスタレーションを制作している。
トーキョーワンダーサイトでもう一度滞在出来ることを願っている。

クリエーター情報

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