村上華子

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(派遣)

更新日:2019.10.9


村上華子

参加プログラム    二国間交流事業プログラム(派遣)
活動拠点フランス
滞在都市バーゼル
滞在期間 
2016年4月 - 2016年6月
滞在目的

滞在目的はカラー写真の起源に関するリサーチと新作の制作および発表です。最初期のカラー写真のもととなった「リップマン法」の貴重なコレクションをローザンヌ市に訪ね、それにインスピレーションを得ながら新作を制作し、アートバーゼル期間中に開催されるオープンスタジオで発表したいと考えています。また、アートバーゼルに出展するタカ・イシイギャラリーに、写真の起源をテーマにした作品を出品予定であるため、作品を見て興味を持ったアートのプロフェッショナルにオープンスタジオの作品も見てもらい、国際的なネットワークを広げる良い機会になると考えています。

滞在中の活動

私はこれまで、フランスのリュミエール兄弟によるガラス板カラー写真「オートクローム」の美しさに魅せられ、それを題材にした作品を制作しました。そのリサーチをするうちに、オートクロームの起源となった技術「リップマン法」の重要なコレクションがローザンヌ市のエリゼ写真美術館にあることを知り、担当者と連絡をとることができました。「リップマン法」は、ガラス板写真の上にプリズムを乗せることでカラーを楽しめる技術です。これは当時普及するには至りませんでしたが、写真全体が虹色に輝いており、光を物質化する媒体としての写真の魅力が最大限に生かされていると考えています。これにインスパイアされた新作インスタレーションを滞在中に制作したいと考えています。

クリエーター情報

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