カティ・ホファー

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(招聘)

更新日:2026.10.27

カティ・ホファー

参加プログラム 
二国間交流事業プログラム(招聘)
活動拠点 オーストリア
滞在都市 東京 
滞在期間 2019年9月 - 2019年11月
滞在目的

祖父母が営む編み物ビジネスに息づく、地域の創造性と世界的な華やかさを伝える口承の「物語」に関する私の継続的な取り組みは、私が東京に滞在する主な動機となっている。アルプス地方のヨーロッパという視点から見ると、いわゆる「オーストリアン・ルック」(特に日本への輸出を目的として作られた、オーストリアのファッションやテキスタイル工芸を表す用語)に対する、(疑問の余地のある)「日本の視点」というイメージが浮き彫りになる。このレジデンスを起点として、スタイル、アイデンティティ、文化的ハイブリッド性とのつながりを探究し、この(文化的)景観における一時的な体験という特有の条件によって育まれる「状況に根ざした知識」の一形態を構築していきたいと考えている。

滞在中の活動計画

・東京で、日本のファッションやスタイルに関わるプロデューサーや歴史家と交流する。
・日本アルプスを巡り、芸術的なフィールドワークを行う。
・ファッション、テキスタイル工芸、スタイルにおけるオーストリアと日本のハイブリッド性を示す画像や実物を収集する。
・今後のコラボレーションに向けたネットワークを構築する。
・研究および芸術作品の発表を行う。

滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

東京では、アイデンティティと場所に関連性して、ある家業について調査を進めている。祖父母は、2003年まで50年間にわたりザルツブルク・アルプスでニット工場を経営し、「オーストリアン・スタイル」のボイルドウール・ジャケットを製造していた。このジャケットは、遠く離れた土地の民俗文化を求める日本の需要に特に強い魅力を放ち、長年にわたり、日本はHOFERジャケットの最大の海外市場となっていた。 かつての輸入業者、ファッション評論家、生地メーカー、歴史家、ファッション・ブロガーらに連絡し、1970年代後半にマーケティング目的で生み出された「オーストリアン・ルック」が、1980年代から90年代にかけて日本のファッション文化によって取り入れられ、完成の域に達した様子を振り返る共同プロジェクトを立ち上げた。こうした、互いに異国的な視線を交わし合う交流の一端は、オープンスタジオで展示されたほか、2020年から2021年にかけて東京で進行中のプロジェクトも始動した。

滞在の成果

レジデンスをとおして、東京をはじめとする日本各地で、持続的な人脈を築くことができた。これらは、スタイルやアイデンティティ、そしてこれらの様式が日本とオーストリアの文化の要素をどのように結びつけ、融合させるかについて、私が現在取り組んでいる作品制作において極めて重要なものとなるであろう。その結果、おそらく1年以内にまた東京に戻り、作品を展示することができるようになるだろう。また、学術的な執筆プロジェクト(おそらく書籍化も)も進めている。

テキスタイルマテリアルセンター(岐阜県羽島市)でのリサーチ

《Vogue en Tokyo》(オープンスタジオでの展示風景)、2019

《Vogue en Tokyo》(オープンスタジオでの展示風景)、2019

《Vogue en Tokyo》(オープンスタジオでの展示風景)、2019

《Vogue en Tokyo》(オープンスタジオでの展示風景)、2019

《Vogue en Tokyo》(オープンスタジオでの展示風景)、2019

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