更新日:2019.12.24
| 参加プログラム | 海外クリエーター招聘プログラム |
|---|---|
| 活動拠点 | ポーランド |
| 滞在都市 | 東京 |
| 滞在期間 | 2020年1月 - 2020年3月 |
今回の滞在は、ポーランドのシュチェチンで着手したプロジェクトに関連する。2012年に40匹の錦鯉がこの街に持ち込まれたが、4年後に姿を消してしまった。アクション・コンベンションは、鯉の起源とその文化的構築をめぐる私の人類学的研究と対峙する。より深い洞察を得たことで、鯉にまつわる神話だけでなく、根付き、外部要素、区別、操作といった概念についても、さらに掘り下げていくことになった。
滞在中は、ヨーロッパで収集した映像素材を組み合わせたパフォーマティブなビデオエッセイを通じて、鯉にまつわるポーランドと日本の意味合いや、そこから派生するテーマを対比させていきたいと考えている。
レジデンスをとおして、《Memory Carp》プロジェクトを展開した。当初は鯉と錦鯉をめぐる比較研究を継続することから始めたが、その過程で重要な文化的含意にたどり着いた。滞在中に松阪市の篠田山養鯉場を見つけ、そこで私の映画にとって最も重要なパフォーマンスの撮影を行うことができた。2度にわたり現地を訪れ、谷口義尚氏と協力しながら、日本の錦鯉の文脈を理解し、映像素材を撮影した。また、国立環境研究所琵琶湖分室の吉田誠研究員のおかげで、日本の在来種の野鯉の視点から撮影された特別な映像を入手することができた。
私は公共空間について調査し、ポーランドで行った鯉をテーマとした研究に関連する公共空間の要素をいくつか収集し、選定した映像素材に組み込んだ。また、東京の公共空間でパフォーマンスも行った。
旅から戻った後は、編集と音楽制作に時間を費やし、私の物語を映像作品/インスタレーションとしてまとめ上げた。
満足のいく映像素材を数多く収集し、不気味なおとぎ話という形式で20分間のビジュアルストーリーを制作することができた。音楽や編集の仕上げについては、ポストプロダクションの段階で適切に調整する。滞在中にプロジェクトの大部分を完成させることができて嬉しく思う。大学で学生たちにこの作品を披露したほか、この映像作品は来年開催される展覧会「Auster Blue/ Tired Pink, Watering Exhibitions, Galleries and Museum(The Afterflow of the Great Quarantinne part)」に招待された。また、ポズナンで開催されるマルタ・フェスティバルの「Water is you」プログラムでも上映される見込み。年末には、ポズナンのインディペンデント・スペース「DOMIE」で開催されるグループ展で、アテネやダブリンからの作品と共に上映される予定。
現在は、ポーランドと日本でのリサーチに基づいて2つのパートを融合させ、素材の新たな可能性を探求する制作に取り組みたいと考えている。

《Memory Carp》ビデオインスタレーション、2020

《Memory Carp》ビデオインスタレーション、2020
《Memory Carp》ビデオインスタレーション、2020

《Memory Carp》ビデオインスタレーション、2020
《Memory Carp》ビデオインスタレーション、2020
《Memory Carp》ビデオインスタレーション、2020