更新日:2025.1.16
| 参加プログラム | リサーチ・レジデンス・プログラム |
|---|---|
| 活動拠点 | ノルウェー、ベルギー |
| 滞在都市/滞在先 | 東京 |
| 滞在期間 | 2025年1月 - 2025年3月 |
何世紀にも渡りキリスト教の価値観が主導的な西洋文化の中で育ったボガートは、日本において裸であること、性、女性の身体に対する歴史的な視点と現代的な視点について理解を深めていく予定。多様な文化的文脈に身を置くことで、前述のトピックに関する日本の観点をより広く、より深く理解し、自身の具現化された見方を批判的に見つめ直していく。女性の身体を性的なものと見なされた経験から、パフォーマーと観客の力学と、見ることと見られることの様々なあり方について探ることを望んでいる。
私のリサーチは、観客とそのコンテクストは、パフォーマーとそのパフォーマンスにどのような影響を与えるのか?というオープンな質問から出発した。
明治維新と1940~50年代という日本の歴史における2つの重要な瞬間と、裸、エロティシズム、ストリップ・パフォーマンスというテーマに焦点を当て、私のリサーチはいくつかの関連分野へと広がっていった。
東京内外のストリップ劇場を訪れたほか、能の舞や唄を習い、さまざまな人々と話をし、経験や研究を通じて自身の理解を深めることができた。
薦められたさまざまな道をとどりながら、私は歴史がいかに支配的な声や追跡可能な証拠によって形成されているかをますます意識するようになった。
地下空間を探検し、多角的にストーリーを収集することで、このリサーチを物理的で一過性のパフォーマンス・プロセス、つまり曖昧さを受け入れ、簡単に捕らえたり固定したりすることのできないものに変えたいという思いが強まった。
歌舞伎を鑑賞
京都のストリップ劇場を見学
ロードサイドアート美術館での書籍出版イベントに参加
銭湯や温泉を体験
このレジデンスでは、さまざまな情報、新しい人脈、文化的・社会的な背景に対する深い洞察が生まれた。講演、観察、読書、実践を通して、自分自身での個人的、職業的な慣習をよりよく理解し、それに挑戦するために私は型にはまらない空間でのパフォーマンスを探求した。
オープン・スタジオの準備をしている間に、私が集めた資料の多くは、従来の展示形式にはなかなか適さない事に気づいた。このことが、リサーチそのものの一部として、プレゼンテーションを再考するきっかけとなった。私は最終的に、このプロジェクトを会話形式で紹介し、私のリサーチから得たキーワードを来場者との会話のきっかけとして提供することにした。
このような交流は新たな物語や視点を生み出し、出会い、考察し、対話するためのツールとしてアートへの関心を強めた。
このレジデンスは、2025年7月Forecast Forum 10(ベルリン)と、同年12月にBIT Teatergarasjen(ノルウェー・ベルゲン)で発表予定の作品に直接インスピレーションを与えた。2026年には日本で上演したいと思ってる。
オープンスタジオの準備
TOKASでのオープンスタジオ