齋藤春佳

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(派遣)

更新日:2026.8.27

齋藤 春佳

参加プログラム二都市間交流事業プログラム(派遣)
活動拠点東京
滞在都市/滞在先ヘルシンキ/HIAP (Helsinki International Artist Programme)
滞在期間2026年8月 - 2026年11月
滞在目的

ヘルシンキの日照時間が知覚へ齎す作用を、絵、立体、言葉、映像等を通して観察し、作品として記述することで「時間は実在せず運動の総体として現れる」というテーマを再考する。 重力で形作られ生活空間で駆動する伝統装飾ヒンメリの幾何学的構造を時間を可視化する装置として再解釈し、制作に取り入れたい。

4歳の子と過ごす日々を制作への「開かれた専念」と位置付ける。遊びや子供の世話や偶然は、集中を中断させるものではなく、感覚を開き、素材や光、言葉、時間に対する注意をより深めると信じ、生活と制作を往来する。

滞在中の活動

・環境を知る(8月/夫、3歳から4歳になる子供と共に到着)
 スオメリンナ島の日照、地形、生活リズムを観察。 陶制作環境、ヒンメリの構造・歴史・制作方法についてリサーチ。

・観測の仕組みを立ち上げる(8月)
 状況(予期せぬ子供の風邪、信じられない疲れ、寝かしつけでの寝落ち)に左右されずに絶対毎日継続できる定点観測の方法を複数試し、3ヶ月間の制作の基盤とな
 るプロトコルを見つける。 日記、スケッチ、写真、映像などによる記録を開始。 環境や光、生活の出来事に反応して透明水彩などでドローイング。 サイアノタイ
 プなど、日光の痕跡を記録する実験も行う。

・観測の継続、モチーフの往来(9月、夫が日本に帰国/子供と2人で過ごす)
 定点観測を継続。 子供との生活や散歩をリサーチとして制作に取り込む。 少なくなる日照時間や光の変化を身体的な経験として記録する。 陶や立体が光や重力と
 どのように関係し現れるか探る。 観測行為から生まれた作品をモチーフに、異なる次元のメディアで作品を制作する。(例えば、日常生活→絵→立体など)モチー
 フの所在が現実から作品へと移ることで、作品が新たな観測の対象となる。現実を作品の素材とする一方向の営みではなく、作品制作が現実に影響を与える状況が
 生じることを期待する。

・編纂(10月) 定点観測を継続
 ドローイングや立体制作過程をストップモーションアニメ(呼称が違うかもしれません)にする可能性。 提示形式については、制作した様々なものを光と影の中で
 構成するインスタレーションを軸に検討する。必要に応じて小さな本を編纂する可能性も探る。 日照を通じた時間についての観測結果を成果として開陳するのでは
 なく、空間と鑑賞者の間で、知覚を通して時間経験が新たに立ち上がる状況を目指す。

・オープンスタジオ(10/31)

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