新井 卓

新井 卓

ARAI Takashi

更新日:2022.9.5

プロフィール

1978年神奈川県生まれ。神奈川県を拠点に活動。
写真の原点を探るうち最初期の写真術・ダゲレオタイプ(銀板写真)を知り、試行錯誤ののち同技法を習得。対象に出会ったときの感覚を、時間と空間を超え見るものに生々しく伝えることのできる<小さなモニュメント>として、自身のメディアとしてきた。近年は映画制作、執筆、共同研究ほか内外の多拠点で学際的活動を展開。

主な活動歴:
2022年「Squaring the Circles of Confusion: Neo-Pictorialism in the 21st century」英国王立写真協会、ブリストル
2021年「世界付随人類生滅」台湾国立美術館、台北
2020年「AFTERGLOW - 光の破片をつかまえる/ヨコハマトリエンナーレ2020」横浜美術館
2020年「1000 Days / 1000 Mirrors」パーディ・ヒックス・ギャラリー、ロンドン
2019年「明日の歴史」カールスルーエ州立美術館、ドイツ

受賞歴・助成など:
2018年 「第72回サレルノ国際映画祭 短編部門」最高賞
2016年 「第41回木村伊兵衛写真賞」
2014年 「ソースコード・プライズ」(現「ソラス・プライズ」)

作品/パフォーマンスについて

高レベル放射性廃棄物を保管するフィンランドの最終処分場・オンカロを舞台に「未来の考古学」を主題とするダゲレオタイプ・シリーズを制作予定。オンカロは核廃棄物が無害化するまでの十万年、人間や動物の立ち入り、そして環境への暴露から完全に保護されなければならないという。人類未踏の十万年の〈モニュメント〉──近現代人にとって「見えない」記念碑であったフィンランド・サーミの擬人石モニュメントの歴史を手がかりに、近代の時間的・空間的パースペクティヴから抜け出し、現在と十万年後の世界を架橋する新しい言語を探索する。

《2011年7月25日、飯舘村長泥、放射性のヤマユリ》2011
ダゲレオタイプ(銀板写真)、 25x19cm
Courtesy of Hirshhorn Museum and Sculpture Garden

《福島第一原発/1Fのための多焦点モニュメント、マケット》2014、ダゲレオタイプ(銀板写真)、280x67cm、Courtesy of Amana Collection

《上野町から掘り出された腕時計のための多焦点モニュメント、マケット》
2014、ダゲレオタイプ(銀板写真)、50x50cm 
Courtesy of Michael Hoppen Gallery

《2013年4月6日、トリニティサイトのためのモニュメント、マケット No.1.》2013、ダゲレオタイプ(銀板写真)、50x22cm

《2014年3月23日、比治山公園より西北西に見かけの高度570mの太陽、広島》2014、ダゲレオタイプ(銀板写真)、25x19cm
Courtesy of Galerie Camera Obscura

《千の女と旧陸軍被服支廠のためのアンチ・モニュメント、広島》2020、シングルチャンネルヴィデオ(16分)

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