Eimi TAGORE
更新日:2025.9.3

1991年アメリカ生まれ。サンフランシスコ、ニューヨークを拠点に活動。 2014年カリフォルニア州立ポリテクニック大学卒業(美術・デザイン)。2018年ルンド大学(スウェーデン)修了(視覚文化)。現在、ニューヨーク大学東アジア研究専攻の博士課程に在籍中。
ニューヨーク大学東アジア研究科の博士課程に在籍するインディペンデント・キュレーター。植民地の歴史、記憶、そして政治に関わる現代の環太平洋地域のアートを主な対象として研究している。
主な展覧会
2025年「De la Sombra, Un Jardín Melissa Godoy Nieto」、Maison Mono、ニューヨーク
2024年「Coastalvision New York ARDNEKS」、Maison Mono、ニューヨーク
2024年「Un / Weaving: 呉 夏枝」、Alison Bradley Projects、ニューヨーク
2023年「KANTEN: The Limits of History」、apexart、ニューヨーク
2023年「Floating Monuments: 下道基行」Alison Bradley Projects、ニューヨーク
助成など
2025年「パトリシア・ダン・レアマン・フェローシップ(2024年授与)」、ニューヨーク大学大学院芸術科学研究科
2024年「石橋財団・国際交流基金」、日本美術リサーチフェローシップ
2023年「久保田成子ヴィデオ」、キュラトリアル・フェローシップ
キュレーターとして、私は現代のアーティストたちがいかにして太平洋地域における帝国主義の政治的・歴史的な絡み合いに取り組んでいるかに深い関心を寄せている。博士論文では、トランスパシフィック(環太平洋的)な視点を取りつつ、米国と日本による軍事主義がこの地域で交差する状況を探求する現代アーティストたちの台頭をマッピングし、ナショナルな枠組みを回避する「共にあること(being in common)」の芸術的な在り方を考察しようとしている。
本研究は、アート・ヒストリー(美術史)およびアジア研究の分野に介入する試みであり、日本、アメリカ、沖縄、ハワイ、済州島、台湾、グアムといった地域におけるアート・プラクティスの相互連関性を明らかにする研究を行っている。
本プロジェクトはキュラトリアル・アクティヴィズム(キュレーション実践としての社会的介入)を出発点としており、「周縁において/周縁から/周縁について」生み出される視覚文化を誰にとってもアクセス可能なものとすることにより、脱領域的な集合性のあり方を支えることを目指している。

《Coastalvision New York ARDNEKS》展示風景、Maison Mono、ニューヨーク、2024年
写真撮影:TJ Perrin

《Un / Weaving: 呉夏枝》展示風景、Alison Bradley Projects、ニューヨーク、2024年
写真撮影:Dario Lasagni

《KANTEN : The Limits of History》展示風景、apexart、ニューヨーク、2023年

《Floating Monuments: 下道基行》展示風景、Alison Bradley Projects、ニューヨーク、2023年 写真撮影:Dario Lasagni