下道基行

レジデンス・プログラム

国内クリエーター制作交流プログラム



下道基行

参加プログラム 国内クリエーター制作交流プログラム
活動拠点
日本
滞在期間2010年4月 - 2011年4月
滞在目的

現在進行中の国内外を巡る写真取材を中心にした作品制作と共に、様々な人との交流を通しての制作、東京を中心にしたフィールドワーク&制作を行って行きたい。

滞在中の活動

OPEN STUDIO 2010
2010年度 レジデンス成果発表展覧会
「TOKYO STORY 2010」
協働スタジオプログラム 5「 贅沢な時間と空間」 プロジェクトルーム
協働スタジオプログラム 5「 贅沢な時間と空間」 リサーチ&ワークショップ
GTS × TWS 連携企画「 Tokyo void」 展
協働スタジオプログラム 5「 贅沢な時間と空間」 ドキュメント展


・交流会、食事会などでの料理にまつわる記憶とレシピのアーカイブ
・私的で些細な物語をあつめ発表するワークショップとそのアーカイブ
・東京近郊の飛行場跡のフィールドワークと写真撮影。

■ 4~7月の活動について
展示の準備等に加え、4月タイ&カンボジア、5月台湾へシリーズ『torii』の取材。
トーキョーワンダーサイト青山の日常では、外国人アーティストとの交流が大変に多く、今のところ、築地市場、カラオケ、忍者居酒屋など誘われるままに行動を共にしてきたが、外国人の目線で見る日本に新鮮さを感じることが多い。この場所の利点として、みんなで展示を見に行くことも多い。7、8月に開催される自分の展示の準備をしながらも、徐々にゲストハウスのようなレジデンス生活に慣れてきた。月1のオープンスタジオでは、多くの来客者との出会いもあり、毎月充実感と目がまわるような日々だ。 ただ、入居前に想像していた環境との違いを感じ、この一年でこの場所を十分に使い制作できるプランを徐々にフォーカスを会わせて後半へシフトしていきたいと考えている。

■交流事業成果
基本的に制作は、実際に取材をしながら撮り溜め、時間をかけて編集し発表している。 こういったゆっくり時間をかける方法で制作している作品は、このレジデンスの発表には向かないかもしれない。そしてオープンスタジオでの発表が簡単ではなく、新しくインスタント的に作って発表する必要がこの施設では必要になる。
今年前半のオープンスタジオでは、いままでの旅行で撮影されたたくさんのフィルムから、新たなカテゴリーを発掘して発表することにした。フィルムにはたくさんの『路上の物体』『街の生活感』が写り込んでいる。目的地や撮影ポイントや作品的ではないが、無意識に近い状態で自分が興味を持ったものを、再確認する作業でもあった。そのなかで、外に捨てられながら使われている椅子というのがひとつのキーワードとして見つかる。 あと、『旅をする本/traveling books』をスタートする。これは、友人やレジデンス滞在のアーティストから読み終えた本とその本にまつわる記憶を集め、本を編集していく。これは、滞在後半の制作と発表の中心になるのではないか。

そといす

旅をする本

■ 8~11月の活動について
イベント名:個展『Sunday Painter/日曜画家』
会場:水戸芸術館/クリテリオム79
日時:8/14-9/25

イベント名:グループ展『岡山美の廻廊』
会場:岡山県立美術館
日時:10/8-11/7

イベント名:WS『見えない風景』
会場:国立国際美術館
日時:10/23-24

イベント名:展示『そといす』/展示『旅をする本』
会場:倉敷市立美術館/倉敷市立中央図書館硝子ケース内
日時:11/12-12/23

イベント名:ゲストハウス「かじこ」滞在制作
会場:ゲストハウス「かじこ」(岡山県岡山市)

その他トークイベント:オルタナティブスペース『遊戯室』(茨城)、デザインイベント『D♥Y』(東京)、ゲストハウス『かじこ』(岡山)、Nhasun Studio(ベトナム)、みどり園(大阪)

■活動が掲載された新聞、雑誌、HP
書籍『じぶんを切りひらくアート』(高橋瑞木著/フィルムアート者)
『タウン情報誌おかやま』
雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)
雑誌『キャパ』(インタビュー2P・2010年5月号/学研)
雑誌『旅』(インタビュー2P/2010年9月号/新潮社) web『Big in Japan』 web『PEELER』
雑誌『PhatPHOTO』(2010年12月号/ぴあ)

■リサーチ及び制作活動全般について
どのようにTWSを利用し制作を行うか。
ワンダーサイトで、月一回ペースで行われるオープンスタジオは、想像以上に、TWS滞在作家がスタジオや部屋を展示空間と意識し、オープンスタジオを1日限りの"展示"を作り出していたことに少々焦りを感じたものの、後半からは"外で行う展示の準備&終了した展示の再編集の場所/またはTWSの終了展へ向けての制作や準備するラボ"として、部屋をそのまま開放し、来てくれた方にはお茶をだして、質問等に答えながら1日会話をすることした。(いろいろ実験した結果、1周まわってオーソドックスなオープンスタジオに落ち着いた)
8−9月に行った水戸芸術館クリテリオムでの個展『Sunday Paiter/日曜画家』は、展示終了後TWSのオープンスタジオで、家具が置かれたままの状態の空き部屋を1日限り使用し大掛かりで実験的に展示の再編集を行い、手応えを感じる結果となった。
外での制作/発表して行くことと、TWS内での制作/発表が、最初はリンクしていない状態で、足かせのようになってしまっていたのは事実だが、終了まじかになって、展示の準備と再編集(の実験的な展示)の場所として機能している。

■滞在都市をテーマに行ったリサーチ及び制作活動全般
TWSに最初に提出した滞在制作プランのいくつかのなかで、実際にここで生活をしながら、制作プランの変更を行った。これはやはり、TWSの環境やルールを滞在する中で理解して行く上で、滞在前の想像していた環境との違いもあった。そのなかで、10月に「旅をする本/Traveling Books」シリーズの第一弾を倉敷市立中央図書館の硝子ケースで展示し、その第二弾となるシリーズをTWS終了制作展に絞り込もうとしている。「旅をする本/Traveling Books」第一弾は、2008年にパリ滞在中に読み終えた十数冊の文庫本に「図書カード」を付けて旅に出した、さらにブログを設営してその行方を追った記録を元に制作。その第二弾はTWSで知り合う国内外のアーティストなどから読み終えた本とその本にまつわる記憶/物語をインタビューし、本をオブジェとして再構成し、記憶を物語として、さらに作品の一部として完成した本/オブジェは、展示会場から旅立っていき、展示終了する。TWSに集まった人たちの本と記憶を収集し、編集したのち、展示を利用しながら、世界中へ作品としての本を旅立たせる。
展示まだ編集段階だが、4月の終了制作展示に合わせて、オープンスタジオも使いながら、進めて行く予定。

■異文化交流
TWS滞在中に交流のあったマミの故郷ベトナム・ハノイへ彼の帰国後、訪ねることにした。ベトナム旅行の理由としては、日本での生活のリズム/緊張を短期間で一度切りたかったこと、そして日本で出会った彼や彼の友人たちの持つ明るさと暖かさやまっすぐさ、そしてパワフルさの根底にある何かに少し興味をひかれたからだ。滞在中、彼らが活動するアーティストランスペースで自らアーティストトークを開催し、多くの地元のアーティストとの交流を行った。(準備を重ね、英語でのトークをマミや彼の友人たちでベトナム語に翻訳)一緒に何度も食卓を囲み、いろいろと話し、バイクで郊外へ小旅行へ行ったり...、このように海外で深く地元のコミュニティに入り込み、生活や活動を見れたことは普段の旅行ではできない体験だったし、TWSに滞在していることイコール、こういった深い横の繋がりを世界中にもてる可能性を秘めていることを再認識した。

クリエーター情報

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