エドウィン・ロウ

レジデンス・プログラム

海外クリエーター招聘プログラム

更新日:2023.10.11

エドウィン・ロウ

参加プログラム 海外クリエーター招聘プログラム
活動拠点香港
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2023年5月 - 2023年7月
滞在目的

テクノロジーが、生態系において根本的な役割を果たすと仮定して、芸術的な推論や調査を試みる。テクノロジーは本来道具でもなければ、世界を媒介する普遍的、西洋的、また唯一無二の形態でもない。むしろ、テクノロジーは地域性と宇宙論の絡み合う関係を明確にするもの、もしくは、哲学者のユク・ホイがコスモテクニクスと呼ぶ、テクノロジーの活動や地域性の思考における道徳的秩序と宇宙的秩序の間のダイナミクスを強調するものである。このプロジェクトは、コスモテクニクス(宇宙技芸)を概念的な手段として、16世紀から18世紀にかけての日本の異文化交流に注目し、エコロジーとテクノロジーに関する芸術・哲学的な探求と憶測を概説し提起することを試みる。

滞在中の活動
  • 図書館でリサーチを行い、研究資料を収集・蓄積する。
  • 茨城県水戸市内に訪れ、水戸学に関する現地調査を実施する。
  • エコロジーやテクノロジーに関する博物館の調査や訪問を行う。
  • 初期・後期の水戸学を専門とする研究者・学識経験者との建設的な対話を実現させる。
  • 滞在中の研究資料や発見をもとに、ビデオエッセイの最初の骨組みを作る。
  • アーティスト、参加型アート、異分野の専門家の間のコラボレーションと文化交流をより活発にする。
  • リサーチと芸術的実践を通して、エコロジーとテクノロジーにおける日中間の歴史の一般的な流れを再定義することを試みる。
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

今回の滞在におけるプロジェクトでは、エコロジーを考える上でテクノロジーが重要な役割を果たすことを前提としている。特に、ここでいうテクノロジーは普遍的なものではなく、地域性に強く関連したものであり、哲学者のユク・ホイが「コスモテクニクス(宇宙技芸)」と呼んだものである。このプロジェクトは、基本的な思想領域としてこの立場をとり、洋の東西、新と旧の対立と緊張を組み込んだ、日本(そしてある部分では中国)における技術思想の継承と個別化を考察するものである。滞在期間を通じて、江戸中期・後期における異文化間交流という観点から、技術思想の細分化の軌跡について資料を収集し、考えを整理することを意図した。今回の活動は、技術史と歴史における技術思想の役割の再構築を目論む、思索的かつ実験的なビデオ・エッセイとして最終的に作品化するための土台となるだろう。

滞在の成果

《テクノロジカル・シンキングの概要》2023年、映像、写真、トレーシング・ペーパー(A4・A3)

《テクノロジカル・シンキングの概要》2023年、写真、トレーシング・ペーパー(A4・A3)


助成:香港藝術發展局


クリエーター情報

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