更新日:2026.4.2
| 参加プログラム | 二都市間交流事業プログラム(招聘) |
|---|---|
| 活動拠点 | ソウル |
| 滞在都市/滞在先 | 東京 |
| 滞在期間 | 2026年5月 - 2026年7月 |
TOKASでは、韓国と日本のSF、および東アジアにおける代替的な未来像の交差について、研究を深めていきたい。私の研究は、地政学的SFと口承による予言的な歌とを結びつけ、データ資本主義によって形作られる予測された未来が、口承の伝統に受け継がれる非公式な想像力とどのように交差するかを考察する。 東京で研究を行うことで、現地の言語、制度、文化的文脈と直接向き合うことができると考えている。私はこの都市を単なる背景としてではなく、自身の研究の構造や言語を変容させることのできる、能動的な環境として捉えている。
日本と韓国の産業史を通じて、東アジアにおける未来像や民謡について探究した。このプロジェクトは、1980年代に私の母が東京の時計工場や韓国の馬山自由輸出地域で働いた経験から始まった。40年以上を経て母が東京に戻ってきたこと、そして私自身の世代的な視点を結びつけながら、韓国と日本の製造業および労働史、そして後にデジタル技術やその他の技術へとつながった技術的変遷についてリサーチした。
また、過去の記憶を再構築する手段として、民謡や労働歌を現代へと引き出した。このリサーチは「時計工場節」として結実し、東京朝鮮中高級学校の生徒たちと共に制作され、彼らの振り付けを盛り込んだ映像作品として発表された。
レジデンスをとおして、個人的な記憶から始まった物語を、韓国と日本をつなぐより広範な歴史的・産業的文脈へと広げることができた。特に、東京朝鮮中高級学校での生徒たちとの対話を通じて、韓国と日本の間の歴史や、世代ごとにその歴史をどのように体験し、理解しているかについて、より深く考えるきっかけとなった。
母の記憶を個人的な証言としてたどることで、当時の韓国人女性工場労働者の労働条件や、彼女たちの経験が韓国の工業化や経済発展とどのように結びついていたのかについてもリサーチした。

撮影と録音の様子。振付:吉田 拓

《時計工場節》2026年、映像、カラー、サウンド、8分55秒