ハビエル・ゴンザレス・ペッシェ

レジデンス・プログラム

海外クリエーター招聘プログラム

更新日:2026.10.20

ハビエル・ゴンザレス・ペッシェ

参加プログラム海外クリエーター招聘プログラム
活動拠点サンティアゴ
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2026年5月 - 2026年7月
滞在目的

地理的には遠く離れているものの、天体観測において、また地殻活動においてもパートナーであるチリと日本について、二つの国を結びつける関係を探究することに興味を持っている。日本の初期の天文学的研究や思想を研究し、それに加えて(詩的なつながりの中で)神道神話に関する『古事記』や『日本書紀』の記述、特に天と地の形成について語られている断片を読み解いていきたい。科学と神話に由来する思想を織り交ぜながら、日本を起点とした宇宙に関する思索的なアイデアを研究する。

滞在中の活動
  • 神道およびその想像上の空間に関する研究。
  • 日本の天文学へのアプローチとその歴史に関する研究。
  • 日本とチリのつながり、および両国における「土地」「空」「宇宙」に対する文化的・科学的なアプローチについて深く掘り下げる。
  • 東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センターおよび神岡宇宙素粒子研究施設を訪問する。
  • 天文学、日本の神話、宗教の分野における現地の専門家へのインタビューを行う。
  • ALMA観測所(アタカマ)で活動し、チリで悲劇的な死を遂げた天文学者の森田耕一郎氏に関する研究を行う。
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

マイクロスコピック(微小的)科学とテレスコピック(望遠的)科学におけるサイト・スペシフィックなリサーチを行った。顕微鏡と望遠鏡は人類の観察と研究に新たな領域を切り拓き、科学における視野を広げた。
リサーチでは、主に二つのテーマに焦点を当てた。第一は微視的な領域であり、主に桜沢如一の活動を調査した。第二は地球外の領域であり、これに関連して、神道をはじめとする宗教的思想から、近代の天文学へとリサーチを展開した。 このリサーチの一環として、東京、沖縄県、宮崎県の神話的・宗教的な意味を持つ場所を訪問した。また、カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、桜沢如一資料室および私物コレクション、ナオカワ天文台(東京大学駒場観測所)などを訪れ、これらのリサーチをオブジェクトやテキストの制作へと結びつけて展開させた。 

画像

桜沢如一の『無双原理』フランス語初版 

画像

桜沢如一資料室

画像

桜沢如一資料室でのポートレート

画像

聖地・ガンガラーの谷

画像

鍾乳洞「玉泉洞」

画像

宮崎県 高千穂

滞在の成果

今回の滞在は、とても実り多く、興味深いものとなった。リサーチに取り組む時間と空間、そしてまったく新しい環境を得られたことが非常に有難かった。多くの資料を読み、さまざまな場所を訪れ、多くの情報に触れながら、数多くのオブジェクトを制作し、新たなプロジェクトの構想も生まれた。滞在中に構想したプロジェクトの一つが2027年にTOKAS本郷で発表される予定であり、とても興奮している。このプロジェクトはレジデンスの中で構想し設計したもので、滞在中に行ったリサーチと結びついている。
滞在中は多数の作品や体験を作り上げ、オープン・スタジオでは、スタジオ内のブースで展示した。滞在期間中に制作した作品の一つを、帰国からわずか2週間後に開幕されたチリのD21 Art Spaceでの展覧会「Extraterrestrial Affection」で展示した。
今回の滞在は、これまでArtists en Residence(フランス、2025–26年)、「Embassy of Foreign Artists」および「Villa Numa」(プロ・ヘルヴェティアの支援による、スイス、2025年)との共同リサーチとも連続している。これまでヨーロッパのマイクロスコピックな科学(顕微鏡学)や天文学を出発点として進めてきた研究に、日本の視点を加えることができた。この経験をとおして、今後の制作の発展に向けての新たな方向性を見出すことができた。 

画像

すばる望遠鏡が捉えた銀河(Kavli IPMU)

画像

すばる望遠鏡のレンズ(Kavli IPMU)

画像

KAVLIの研究室

クリエーター情報

施設案内
Our Facilities

ページの先頭へ