更新日:2026.10.28
| 参加プログラム | キュレーター招聘プログラム |
|---|---|
| 活動拠点 | リヤド |
| 滞在都市/滞在先 | 東京 |
| 滞在期間 | 2026年5月 - 2026年7月 |
現代アートが音、インスタレーション、そして身体化されたリサーチを通じて、いかにして集合的記憶や生態学的思考を喚起するかを探求するキュラトリアル・プロジェクト「In My Memory are Lagoons」を展開する。本プロジェクトのこの段階では、非搾取的な生態系、先祖代々の知識体系、そして「聴く」という技術に取り組む日本人アーティスト、とりわけ、人間以外の世界と共存し、それを感知し、記憶するための代替的な様式を提案するアーティストたちに焦点を当てる。私は、環境史、音響アーカイブ、ポスト成長社会の想像力の交差点で活動するアーティスト、キュレーター、研究者たちと連携し、マイナーで、その場に根ざし、関係性を重視した知と制作のあり方を前面に押し出す協働を模索したいと考えている。
東京の現代アートシーンに身を置き、街や人々、アートスペースや文化機関との関わりを通して、都市における芸術実践の多様なあり方に触れることができた。さまざまなアーティストのスタジオを訪問し、都内各地の展覧会や美術館を巡るなかで、作品や実践をめぐる思考に触れるとともに、同時代のアーティストや関係者とのインフォーマルな交流を通して、多くの刺激と示唆を得た。
自身の好奇心やリサーチの関心を起点に、東京のアートシーンにおけるさまざまな言説やイベントへと足を運ぶ一方、TOKASのレジデンス・プログラムを通じて、新たな出会いやネットワークを築き、自身の活動や関心を共有する機会を得た。また、直島と豊島を訪れ、各地のアートプロジェクトや建築に触れることで、日本における現代アートと建築の関係性についても理解を深めることができた。滞在を通じて、東京という都市の多層的な文化的・社会的文脈に触れ、自身のリサーチと実践を広げる貴重な機会となった。
今回のレジデンスは、日本のアートシーンと、それを取り巻く文化的・社会的文脈への理解を深めるうえで、非常に意義深い経験となった。多くの優れたアーティストやキュレーターとの交流を通じて、東京をはじめとする各地の現代アートにおいて共有されている問題意識や関心、実践を取り巻く議論について、多角的な視点と新たな知見を得ることができた。
レジデンスを通じて生まれたこれらの出会いや対話が、今後、分野や地域を越えた協働や共同プロジェクトへと展開し、新たな実践につながっていくことを期待している。