福居伸宏

福居伸宏

FUKUI Nobuhiro

プロフィール
1972年、徳島県鳴門市生まれ。東京在住。2004年、金村修ワークショップ参加。近年の主な個展に「undercurrent」(2011年・TKG Editions京都)、「Asterism」(2010年・小山登美夫ギャラリー)等、主なグループ展に「Concrete - Photography and Architecture」(2013年・ヴィンタートゥール写真美術館)、「5 Contemporary Japanese Photographers」(2012年・Reynolds Gallery〔カリフォルニア、パシフィック大学〕)、「No Man's Land」(2009年・在日フランス大使館)等がある。
2008年には、Paris PhotoにおいてBMW Paris Photo Prizeの審査員特別賞を受賞。2011年よりワークショップ「291 workshop」を開催中(現在、第6期)。2013年より個人講座「291 workshop - Personal Session」を開催中。2012年、東京ビジュアルアーツ「エクステンション・ゼミ」にて特別講義を開講。CAMP主催の「PARTY #4 - participation / popularity / preoccupation」(TRANS ARTS TOKYO)にスピーカーとして参加。blanClass主催の吉田和貴「Welcome To The Jungle」にパフォーマーとして参加。
作品/パフォーマンスについて
私は、私の写真をある種のウイルスだと位置づけています。たとえば、盲目の人が光を取り戻したとします。網膜に差し込む十分な光、視神経から脳髄に伝達される正常なパルス。しかし、その人は、目に届く光を感知できたとしても、しばらくは「もの」を見ることができないでしょう。視覚経験のデータベースに「もの」が登録されていないからです。「見たことのないもの」は「見えない」ということです。「もの」が見えなければ、空間=外界世界が知覚されることもありません。では、「もの」が見える人はどうでしょうか。データベースは過去の視覚経験から選択保存されたものです。今日、人々の視覚経験は、直接的にも再帰的にもメディアから大量供給される映像と情報に規定されています。敷衍して言えば、人が何を知覚するのかは、「もの」ではなくメディア
によるということです。そうした状況にある人々が、私の写真に感染することで、何を見るのか、何が見えるようになるのか、ということに興味があります。
Asterism (plexus) - 2848, 2010年, ピグメントプリント・プレキシグラス, 96.0x144.0cm, ©Nobuhiro Fukui courtesy of Tomio Koyama Gallery
 
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Asterism (plexus) - 2155, 2010年, ピグメントプリント・プレキシグラス, 96.0x144.0cm, ©Nobuhiro Fukui courtesy of Tomio Koyama Gallery
 
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Asterism (cluster) - 3986, 2010年, ピグメントプリント・プレキシグラス, 48.0x72.0cm, ©Nobuhiro Fukui courtesy of Tomio Koyama Gallery
 
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Formula - M, 2010年, ピグメントプリント・プレキシグラス, 48.0x72.0cm, ©Nobuhiro Fukui courtesy of Tomio Koyama Gallery
 
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undercurrent - 01, 2009-2011年, ピグメントプリント・プレキシグラス, 96.0x144.0cm, ©Nobuhiro Fukui courtesy of Tomio Koyama Gallery
 
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one and one - 03, 2011年, ピグメントプリント(3点セット), 各54.0x36.0cm, ©Nobuhiro Fukui courtesy of Tomio Koyama Gallery
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