ミネア・ミルカン

ミネア・ミルカン

Mihnea MIRCAN

更新日:2025.9.9

プロフィール


1976年ブカレスト生まれ。ブカレスト(ルーマニア)を拠点に活動。 2022年モナシュ大学(オーストラリア、メルボルン)にて博士号取得(キュレトリアル・プラクティス)。

ミネア・ミルカンは現代美術のキュレーターであり、編集者や教育者としても活動している。彼は、美術史の拡張された物語とそれが現代にもたらす影響に関心を持っている。現在、彼はルーマニアのクルジュに新たに設立されるアートとリサーチのためのスペース「Plan B Foundation」の初のプログラムに取り組んでいる。また、2016年よりアムステルダムのライクス・アカデミーのアドバイザーを務めている。

主な展覧会
2025年「Jonas Staal: Scaleless Models」、Salonul de proiecte、ブカレスト
2025年「The private public」、Jecza Gallery、ティミショア、ルーマニア
2024年「Miklos Onucsan: Pseudodrawings」、Plan B、ベルリン
2021年「A Biography of Daphne」、Australian Centre for Contemporary Art(AACA)、メルボルン、オーストラリア
2021年 Art Encounters Biennial「Landscape in a Convex Mirror」、ティミショア、ルーマニア

出版物など
2025年 展示カタログ『A Biography of Daphne』、Spector Books(ドイツ・ライプツィヒ)より刊行予定
2024年 展示カタログ『Serban Savu- The Romanian Pavilion at the 2024 Venice Biennial』、Idea Books(クルジュ、ルーマニア)より刊行

キュレーションについて

時代錯誤(アナクロニズム)や系譜学に関心があり、美術史の長きにわたる問いかけを現在に呼び戻すようなキュレーショナルな物語の構築に取り組んでいる。「崇高」や「記念碑的」といった古い概念、あるいは「アレゴリー(比喩・寓意)」や「変容」といった考え方は、現代の批評的言説においてダイナミックで横断的な手段となり、現在の社会的・政治的・生態学的な困難を理解するための手がかりとなる。そうした抽象的になりがちな概念を展覧会というかたち、あるいはキュレーションのプロセスに転化することに関心を持ってきた。展覧会それ自体がアレゴリーのようであったり、記念碑のようであったり、あるいは変容の過程にあるものとして理解されうるようなあり方を模索している。展覧会を芸術的立場やイメージ、歴史的瞬間のあいだに生まれる視覚的・批評的な対話の場として捉えてきた。

Jonas Staal「Empire’s Island」アセッション島のスケールモデル、 2023

「Art Encounters Biennial: <Landscape in a Convex Mirror>」展示風景、2021
Laure ProuvostとRemco Torenboschの作品

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「Art Encounters Biennial: <Landscape in a Convex Mirror>」展示風景、 2021
Gert Jan Kocken、Sari Ember、Benjamin Bannan、Jonathan van Doornumの作品

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「A Biography of Daphne」展示風景、ACCA メルボルン、2021
Jean Luc Moulene、Fabien Giraud & Raphael Siboni、Katie Westの作品

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