グエン・アイン・トゥアン

グエン・アイン・トゥアン

NGUYEN Anh Tuan

更新日:2011.8.1

氏名
グエン・アイン・トゥアン
ジャンル
ヴィジュアル・アート
パフォーミング・アート
参加プログラム
レジデンス・プログラム (2010年6月 - 2010年8月)
オープン・スタジオ (2010年7月 - 2010年7月)
レジデンス成果発表展 (2011年4月 - 2011年5月)
グエン・アイン・トゥアン
プロフィール

グラフィックアートと美術を学んだ。カンヴァスに描く油彩作品のほかに、インスタレーション、ビデオアート、コンセプチュアルアート、パフォーミングアートなど、表現・実践のための様々な新しい方法を試みている。また、ルクセンブルグでのレジデンス・プログラムや、ベルリンでのパフォーマンス、中国でのパフォーマンス、HCMの国際現代アートフェスティバル、ハノイのNational Contemporary Artなど多くの国際的な展覧会にも参加経験がある。

作品/パフォーマンスについて
一箱のコンデンスミルクは、カバーやバリア、壁に似ている。自分自身や社会を理解することを阻み、侵略し、その甘美さですべての感覚を覆ってしまう。私はそのなかに溶けて、自身の苦痛の限界を体験したい。

現代社会は様々なものの混合であるハイブリッドカラーズによって構成されているが、そのなかでどうやって自身のアイデンティティを認識したらよいのだろうか? 更に言えば、我々の文明が刻一刻と変容し続けている状況は、不確かさを生んだと同時に力強さやそのことに影響を受けた様式をも生み出した。 甘美だが一方で戦略的な表層にすべてのものが覆われているとしたら、我々はお互いをどうやって理解したらよいのだろうか。 いわゆる文明というものは、この世界をどこへ導くつもりなのだろうか?

誇張されたヴィジュアルを伴う、現代社会を分析するコンデンスミルクを使った日刊新聞の制作。人間を「極秘ツール」へと置き換え変化させようともくろむグローバル団体の巨大な包括的戦略によって記号化した世界を明示している。 私は作品において、現実とイマジネーションを細い糸でつなぎ、迷彩柄を隠すという冗長行為を持ち上げていることへの批判といった、二重の意味を内包するメッセージを発信したいと思っている。そのなかには、変化や、研究報告のプレッシャー、社会の関心、即興、物理主義がすべて合成され混ざり合っている。 私がもっとも関心があるのは、人間の存在の本質を深く理解することである。だから、私は自分自身のことをもっと知り、さらに自己と社会との複雑な関係について知りたいという強い思いを抱いている。そのことはより幅広くよりピュアな世界を私に見せてくれるだろう。
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