ポール・グリューンドルファー

レジデンス・プログラム

リサーチ・レジデンス・プログラム

更新日:2026.10.21

ポール・グリューンドルファー

参加プログラムリサーチ・レジデンス・プログラム
活動拠点オーストリア
滞在都市東京
滞在期間 2019年5月 - 2019年7月
滞在目的

「周辺」という概念に基づき、場所特有の基準や、状況に対してどのように反応すべきかに関心を持っている。周囲の空間を調査するだけでなく、シンプルな技術的手段を用いて環境を「測定」するための小型デバイスを使った制作も行いたいと考えている。そのために、テスト用のセットアップを構築し、記録するとともに、必要に応じてそれらをインスタレーションとして現場に設置する。それらは、全体的なネットワークを構成する小さなノードとなる。

滞在中の活動計画

・場所に即したリサーチ
・音響的な領域の探求
・地元の人々との出会い
・公共空間および私的空間における介入/アクション

滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

東京でサウンドやサウンド・アートの分野で活躍する人々と交流し、アブストラクト・ミュージックやエレクトロニック・ミュージックに関連するさまざまな会場で数回演奏したほか、レジデンス施設の周辺環境に焦点を当てたプロジェクトにも取り組んでいた。

「MONO-NO-KE」は、音の伝達や空間と関連した音響現象の現れを題材とした作品シリーズの一部。その出発点は、東京・墨田区での観察にある。そこでは、住宅や工場の建物のそばに置かれたり、店の隅や店先に隠されたりしているペットボトルが、猫や獣を追い払うための日常的な習慣として用いられており、これはいわゆる「猫よけ」である。
また、この作品は「妖怪」や「もののけ」への信仰とも関連している。これらは、自然現象や幽霊のような現象に対する想像上の説明と科学的説明を融合させたもので、平安時代の古い物語に起源を持ちながらも、現代のSF、マンガ、ゲーム文化においても再び現れている。
ペットボトルをスキャンするレーザーの反射と屈折は、屈折した光の解釈を通じて音へと変換される。音は生成されるのではなく、空間における光のパターンの現れによって形作られる。レーザーによって屈折された光からは、精緻でありながら絶えず変化する形状が現れる。それらの映像はウェブカメラで捉えられ、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理を経て、聴くことのできる合成音へと変換される。

滞在の成果

レジデンスをとおして、東京のサウンドシーンに触れ、地元のアーティストたちと出会うことができた。「音」というメディアへのアプローチは、実に広大な領域だと言えるでしょう。東京では、抽象的な形で音と向き合うことに対する、さまざまな立場やアイデアに触れることができた。興味深いプログラムを展開しているスペースや会場も数多くあり、それらは私のパフォーマンスや音の制作に対する認識に間違いなく影響を与えた。

MONO-NO-KE
サウンド・インスタレーション/コンサート・パフォーマンス/公共空間への介入
2019年7月、トーキョーアーツアンドスペースレジデンシー、KGRN、東京都墨田区にて
謝辞:トーキョーアーツアンドスペース、Ulla Rauter

《MONO-NO-KE》サウンド・インターベンション、2019

《MONO-NO-KE》サウンド・インターベンション、2019

《MONO-NO-KE》サウンド・インターベンション、2019

《MONO-NO-KE》サウンド・インターベンション、2019

《MONO-NO-KE》サウンド・インターベンション、2019

クリエーター情報

施設案内
Our Facilities

ページの先頭へ