更新日:2026.10.22
| 参加プログラム | リサーチ・レジデンス・プログラム |
|---|---|
| 活動拠点 | フィンランド |
| 滞在都市 | 東京 |
| 滞在期間 | 2019年6月 - 2019年7月 |
1955年、フィンランドのデザイナー、カイ・フランクは、ルニングプライズの受賞を機に日本を訪れた。自身の創作活動に消えることのない影響を与えたこの旅の様子を、フランクは旅行日記や地図、写真などで記録していた。これらの資料を出発点とし、展覧会プロジェクトのための研究を行った。 レジデンス期間中の私の目的は、カイ・フランクや他のデザイナーたちの足跡をたどること。東京での滞在期間を活用し、「旅」という概念について、また北欧のデザイナーたちの創作活動に多大な影響を与えてきた現地のデザイナー、技法、伝統について調査を行いたい。
・旅という概念に関する研究
・カイ・フランクによる日本での旅と人脈に関する研究
・北欧と日本のデザインが互いに与え合った影響に関する研究
・展覧会プロジェクトに向けたネットワークと協力関係の構築
6週間の滞在を、過去数十年にわたり日本を訪れてきた数多くの北欧デザイナーたちの立場に身を置いて過ごすことに費やした。彼らが日本を訪れた理由はさまざまで、共同プロジェクトのため、日本の職人技や地元の素材・技法を探究するため、あるいは単にインスピレーションを得るためなど、多岐にわたる。私は、こうした歴史的経緯を指針としてレジデンシー期間のプログラムを組み立て、地元の職人やその作品、デザイナーたちが旅の途中で訪れたかもしれない場所やインスピレーションの源、さらには北欧デザインの歴史に関連する具体的な場所について理解を深めた。さらに、レジデンシーという隔離された環境を活かし、読書、執筆、思考といった研究活動に集中することができた。
このレジデンスでの成果は、一部は当初の計画通りだったが、一部は偶然や思わぬ出会いによってもたらされた。現地のキュレーターやデザインの専門家と出会い、インタビューを行い、既存のつながりを深めるとともに、新たな人脈も築くことができた。また、パートナーシップの可能性について交渉も始めた。プロジェクトの内容に関しては、レジデンスで過ごした時間のおかげで、テーマをより深く掘り下げ、展覧会の構成や各カテゴリーの枠組みを練り始めることができた。
地元の大工道具専門店(井上刃物)訪問
地元の職人訪問
地元の職人訪問
建築家・武藤章の建築作品ツアー
桂離宮でのフィールドリサーチ