風間サチコ

風間サチコ

KAZAMA Sachiko

プロフィール

1972年東京都生まれ。東京都在住。
1996年武蔵野美術学園版画研究科修了。  

近年の主な展覧会
2020年   「日産アートアワード2020 ファイナリストによる新作展」(ニッサン パビリオン、神奈川)
2020年   個展「セメントセメタリー」(無人島プロダクション、東京)
2019年   「Co/Inspiration in Catastrophes」(台北当代芸術館、台湾)
2019年   「メイド・イン・トーキョー:建築と暮らし1964/2020」(Japan Society、ニューヨーク、アメリカ)
2019年   個展「風間サチコ展 コンクリート組曲」(黒部市美術館、富山)
2019年   「現在地:未来の地図を描くために[1]」(金沢21世紀美術館、石川)
2019年   「東京計画2019」(gallery αM、東京)
2018年  個展「予感の帝国」(NADiff a/p/a/r/t、東京)
2018年  個展「ディスリンピア2680」(原爆の図丸木美術館、埼玉)
2018年 「The Long Story」(クイーンズランド州立美術館、ブリスベン、オーストラリア)
2017年 「ヨコハマトリエンナーレ 2017 島と星座とガラパゴス」(横浜美術館、神奈川)
2016年 「光州ビエンナーレ The Eighth Climate (What does art do?)」(光州ビエンナーレホール、光州、韓国)
2015年 「18th DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京)
2015年 「2015 Asian Art Biennial: Artist Making Movement: 」(国立台湾美術館、台中、台湾)
2015年 「passage 永遠の一日」(国際芸術センター青森、青森)

受賞歴
2019年   「第30回 タカシマヤ美術賞」(公益信託タカシマヤ文化基金)
2019年 「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021」
2016年 「第8回 創造する伝統賞」(公益財団法人 日本文化藝術財団)
2006年 「第9回 岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞)」 優秀賞

作品 / パフォーマンスについて

「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作する。一つの画面に様々なモチーフが盛り込まれ構成された木版画は漫画風でナンセンス、黒一色のみの単色でありながら濃淡を駆使するなど多彩な表現を試み、彫刻刀によるシャープな描線によってきわどいテーマを巧みに表現する。風間は作品のなかで、現代社会や歴史の直視しがたい現実が、時には滑稽でコミカルに見えてしまう場面を捉えようとしている。そこには作家自身が社会の当事者であるよりも、むしろ観察者でありたいという意識が反映されている。作品はフィクションの世界だが、制作に際しては古書研究をするなど独自のリサーチを徹底し、現実や歴史の黒い闇を彫りおこすことで、真実から嘘を抉り出し、嘘から真実を描き出す。

≪ディスリンピック2680≫ 2018、木版画(和紙、油性インク) 撮影:宮島 径 © KAZAMA Sachiko Courtesy of MUJIN-TO Production

≪決闘!硫黄島(近代五種麿参上)≫ 2017、木版画(パネル、和紙、油性インク) 撮影:宮島径 © Sachiko Kazama Courtesy of MUJIN-TO Production

≪獲物は狩人になる夢を見る≫ 2016、木版画(パネル、和紙、墨) 撮影:宮島 径 © KAZAMA Sachiko Courtesy of MUJIN-TO Production

≪黎明のマークⅠ≫ 2012、木版画(パネル、和紙、墨) 撮影:宮島 径 © KAZAMA Sachiko Courtesy of MUJIN-TO Production

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