モニカ・ステューダー／クリストフ・ヴァン・デン・ベルク

プロフィール

モニカ・ステューダー：1960年チューリッヒ生まれ。
クリストフ・ヴァン・デン・ベルク：1962年バーゼル生まれ。
1991年よりStuder/van den Bergとして活動

主な展覧会
2024 「Défilé」 Program MIRE、Lancy-Bachet、ジュネーヴ（スイス）
2023 「Éph ém ère」 FMR Festival、リンツ（オーストリア）
2021 「Swiss Media Art – Pax Art Awards 2020」 HEK House of Electronic Arts、バーゼル
2019 「Flight Interrupted: Eco-leaks from the Invasion Desk」 カラチ・ビエンナーレ、パキスタン
2018 「Open Codes」 ZKM、カールスルーエ（ドイツ）
2017 「Biotopia」 Kunsthalle、マインツ（ドイツ）
2015 「Sind wir schon in Echtzeit?」 Städtische Galerie、ノルトホルン（ドイツ）
2013 「Reality is not enough»」モスクワ近代美術館、モスクワ
2012 「Primordial Matter」 Kunstforum Baloise、バーゼル
2010 「Monica Studer/Christoph van den Berg」 Fondation Beyeler、リーエン／バーゼル（スイス）
2009 「Beyond the Picturesque」 ヘント市立現代美術館（ベルギー）
2006 「Somewhere Else is the Same Place」 ゾロトゥルン美術館（スイス）
        「Alpine Air」 Bunkamura ザ・ミュージアム、東京
2005 「Package Holiday」 BALTIC、Centre for Contemporary Art、ゲーツヘッド（イギリス）
2005 「YAMA」 愛・地球博、スイス館、愛知
2002 「a Walk, a Ride, a Lift」 Villa Merkel、エスリンゲン／ネッカー（ドイツ）
1997 「Wie man eine Seele baut」 Musée Jurassien des Arts, ムーティエ（スイス） 

主な受賞歴
2020「Pax Swiss Media Art Award」
2000「Swiss Art Award Prize in Fine Art」
1995「Alexander Clavel Award」 

ロンドン、ヘルシンキ、パリ、東京、北京など多数の都市でレジデンスに参加
ルツェルン応用科学芸術大学にて共同教授職（2025年まで）。
カッセル芸術大学（ドイツ）ニュー・メディア分野での客員教授（2003年）
チューリッヒ市芸術委員会the Commission for Art in Public Space (KKiöR)　委員 

作品 / パフォーマンスについて

Studer/van den Bergは、1991年からアーティスト・デュオとして、ニュー・メディアの分野で活動。スイスにおける、デジタルメディアとネットアートの先駆者として知られる。ハイブリッドな空間と虚構の物語を特徴とする彼らの共同作品群は、多くの国際的な会場で発表されている。ソフトウェア開発、ゲームエンジン、レンダリング、リアルタイム・アニメーション、インタラクティブなライブ映像インスタレーション、没入型AR/VRアプリケーション、AIを活用し、日常的なイメージと芸術的なイメージの両方の使用を反映した創造的なシナリオを構築し、デジタルメディアにおける現在の動向に挑んでいる。また、現実空間における物理的な拡張と組み合わされる、インターネットベースのプロジェクトの開発にも取り組む。

Studer/van den Bergは、2000年のインターネット・プロジェクト『Hotel Vue des Alpes』で初めて注目を浴び、その視覚世界を2005年愛知万博のスイスパビリオンで具現化した。 近年、彼らの作品はポスト・ヒューマニズムのテーマへと方向転換し、人間、菌類、機械の共存や、デジタル存在における新たな意識の形態を探求している。

彼らが現在興味を持つ長期プロジェクトのひとつとして、機械知能の進化に関する大規模な歴史的虚構の要となる架空の研究所「FOWDIB」があげられる。